林檎
寒さの中で考えるのはテストと課題と色々出さなきゃならない書類とか仕事とか…
とりあえずは課題ですわ がんばります
今日は墓場鬼多郎だし(!)
椎名林檎を久しぶりに聴きながら思うこと
彼女はいたって普通の人、だということである それは文字通りに私たちと同じ「普通の人」
「正しい街」から去り「歌舞伎町の女王」として歌う彼女の世界は正真正銘リアルだった
栄えたものが滅びることを知っていた、世界をリアルとして把握していた人間であり、それを綴る知性がある
「キャラクター」というものは面白く恐ろしいもので、彼女は結果としてその泥に埋没した人間だと思う
歌舞伎町で女王としてリアルを、そして自らの本能を「キスをして」というパーソナルな感情を歌った彼女はその衣装といった表層から聴き手のイメージの中で加速された
繰り返すが、彼女は普通の人だった そして素直な人だったと思う
期待や賞賛への素直な返答、それが2枚目の「勝訴ストリップ」(結果的に「素直」では無い作品だったが)
そして全てはパーソナルな感情、掲げられた椎名林檎を引き裂くための3枚目「加爾基 精液 栗ノ花」
個性として人々がもつ内面を作品として切り取った作品であり、これ以上の作品には彼女には作れないはずだ
彼女の剥き出しの姿がこのアルバムであり終点である
彼女は3枚目で死に、今はバンドをやる彼女の姿だけが生きている
そこにはキャラクターとしての彼女がマイクを取りギターを弾いているが、僕には何も見えなかった
バンドとしてのフォーマットに寄ることで得られる表現の先を彼女はなし得ず、それはただの外側だけに向かった「娯楽」である
彼女は「うた」を歌わなくなった
「うた」を歌っている人間は日本では少なくなったと思う
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